下記の通り、第7回環境気象学コロキウムを開催致します。今回の話題提供者は、地球環境科学専攻の高咲良規さんです。学部1年生から大学院生まで気象学・気象予報士に興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。入退室は自由です!!

開催日:2013年12月11日(水)18:00~ ※1時間程度
会場:アカデミックキューブ4階415室
話題提供者:高咲 良規 氏(立正大学大学院地球環境科学専攻 博士後期課程1年)
タイトル:
「平成20年8月末豪雨をもたらした線状降水帯の構造に関する領域気象モデルを用いた解析」
※気象予報士試験問題の解説も合わせておこないます。
概要:
日本は世界的にみても雨が多く降る国である。このため、雨を生活の資源とされているが,それと同時に大雨や豪雨は自然災害の要因である. 長時間にわたる豪雨や集中豪雨は梅雨前線や秋雨前線、台風による総観規模の影響が関係しているが、近年では狭い範囲で予想に反した大雨という印象がある。大雨が持続する環境では積乱雲が次々に発生・発達を繰り返し、組織化する必要がある。
今回は数値計算による平成20年8月末豪雨の事例解析を行った。平成20年8月末豪雨は8月26日から8月31日まで降り続き、愛知県を中心とする東海、関東、中国地方において顕著な被害をもたらした。特に、愛知県岡崎市では29日2時の前1時間降水量が146.5mmに達し、8月の最大1時間降水量が1位を記録した。本研究では領域気象モデルによる豪雨の再現計算と地形による降水の形成・維持メカニズムを報告する。