環境システム学科では、最近の火山噴火災害への関心の高まりを受けて、あらためて「火山と環境」、「火山と災害」について学ぶべく、以下のような特別講義を開講することといたしました。
講義は「11月27日(木)4限」、「11月28日(金)3限」に行います(聴講自由)。

講師は横山勝三先生(熊本大学名誉教授、阿蘇火山博物館学術顧問)です。

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「11月27日(木)4限」
(「環境科学」の授業時間、教室はA201を予定していますが変更する可能性もありますので,
掲示には十分注意してください。)

火山と環境 ~阿蘇・桜島火山と人間生活~

日本は火山国であり、我々はさまざまな形で火山の恵みを受けている一方で、火山に起因する災害にも見舞われてきた。本講演では、国内でも代表的な活火山である九州の阿蘇山と桜島を取り上げ、また、これら両火山と密接に関わりがある阿蘇カルデラおよび姶良カルデラも含めて、火山活動の特徴、火山の成り立ち、さらに火山と人間生活との関わりなどについて考察する。

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「11月28日(金)3限」」
(「自然災害のメカニズム」の授業時間、教室はA204を予定していますが,変更する可能性もありますので掲示には十分注意してください。)

九州の巨大火砕流と火砕流災害

火山の噴火には様々な様式があり、噴火に起因する災害の種類や規模もきわめて多様である。火砕流は、火山噴火の中では最も危険で、恐れられている噴火様式である。本講演では、火砕流の発生・流動・堆積機構などの基本的性質について解説し、また、九州で有史以前に生じた巨大な火砕流が残した堆積物の諸特性について述べ、さらに、その特性から判断される巨大火砕流の性状とそれがひき起こす災害の特徴についても考察する。