下記の通り、第1回環境気象学コロキウムを開催致します。今回の話題提供者は、中川清隆先生です。学部1年生から大学院生まで気象学・気象予報士に興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。入退室は自由です!
開催日:2013年4月17日(水)18:00~ ※1時間程度
会場:アカデミックキューブ4階415室
話題提供者:中川清隆 氏 (立正大学地球環境科学部)
タイトル:「都市ヒートアイランド強度バルクモデルの開発を目指して」
※気象予報士試験問題の解説も合わせておこないます!
概要:都心の地上気温と郊外の地上気温の差は、都市ヒートアイランド強度と呼ばれる。都市ヒートアイランド強度の把握のためには、詳細な地上気温観測網や精密な3次元シミュレーション解析が有益である。しかし、詳細なヒートアイランドの形状や強度を把握することができても、それが、直ちに、都市ヒートアイランド強度形成メカニズム理解にはつながらない。都市ヒートアイランド強度形成メカニズムを理解するためには、都市構造や気象条件とヒートアイランド強度を大まかに関係付ける物理的なモデルの開発が有益と思われる。筆者は、このタイプのモデルを、都市ヒートアイランド強度バルクモデルと呼んでいる。筆者が構想する都市ヒートアイランド強度バルクモデルは未完成であるが、現在までの成果と今後の課題について、話題提供したい。