環境システム学科のフィールドワークは、夏休みに日本各地で実施する野外実習です。主に2年生を対象に、5つの専門分野から選択し、それぞれの調査方法を学び体験します。
フィールドワークAでは、新潟大学佐渡自然共生科学センターの協力のもと、佐渡島の森林や里山に特有の生態系について学びました。
実習では、新潟大学佐渡演習林内の天然スギ林や小佐渡周辺で展開されているときの野生復帰事業の現場を見学しました。(古郡助教)
フィールドワークBは、秩父盆地と周辺の山々の地形・地質にどのような違いがあるか、それぞれがいつ、どうやって形成されたかを理解することを目的としました。
実習では、盆地形成の原因となった地盤沈降の痕跡など、過去に起きた地学現象の証拠となる岩石・地層を観察しています。(清水助教)
2025年9月23日から25日にかけて、千葉県鴨川市の「小湊さとうみ学校」において、2年生を対象としたフィールドワークCを実施しました。
実習では、地上気象観測、パイバル観測、係留気球観測など、多様な観測手法を体験しました。
学生たちは3日間を通じて、気象現象の理解を深めるとともに、観測活動の重要性を実感する機会となりました。(中村助教)
フィールドワークDは福島県会津磐梯山流域および安達太良山流域の五色沼および廃鉱山流域河川を中心にそれがどのような水質でどういった環境で形成されたのか理解することを目的としました。
授業では、河川でpHやECを測定し、酸性河川であることや酸性の影響で岩石が赤く染まっていることや五色沼の色の美しさについての学生の感想が多かったです。(松野助教)
フィールドワークEは、異なる地域において変わる様々な環境要因が人間のストレスにどのような影響を与えるかを解析することを目的に、熊谷市と長瀞で実施しました。この一連の過程を通じて、研究のプロセスについて学ぶ貴重な時間となりました。また、JAXA地球環境観測センターを見学し、人工衛星から得られる環境情報についても学ぶ機会を得ました。 (ソ助教)