宝石珊瑚の利用の歴史は古く、正倉院には聖武天皇が奈良大仏開眼会で用いたとされる冠を飾った珊瑚が伝えられています。江戸時代には簪や緒締めに用いられていましたが、それらは地中海からの輸入品でした。遙かなる地から伝来した珊瑚には、様々な歴史や物語が秘められています。
本例会では、先ず生き物としての姿を明らかにし、その利用の多様性を検討することで人が珊瑚に託した物語を読み解き、新たな物語を紡ぎます。
日時:2017年2月25日(土)午後1時半〜5時半
場所:立正大学品川キャンパス 石橋湛山記念講堂
主催:生き物文化誌学会宝石珊瑚例会実行委員会
共催:立正大学地球環境科学部
後援:宝石の四季
プログラム:
1:00〜1:30 受付 「海からの贈り物 珊瑚の物語」(10分)上映
1:30〜1:35 会長挨拶
1:35〜1:50 生物の多様性: 岩崎望(立正大学)
1:50〜2:05 色の多様性: 長谷川浩(金沢大学)(予定)
2:05〜2:25 祭りの中の珊瑚: 岸川雅範(神田明神)
2:25〜2:45 珊瑚を用いた宝飾品の歴史: 露木宏(日本宝飾クラフト学院)
2:45〜3:00 休憩
3:00〜3:20 江戸の工芸品と珊瑚: 小池富雄(鶴見大学)
3:20〜3:35 眩き仏の現出 − 七宝荘厳と珊瑚: 佐々木一憲(立正大学)
3:35〜3:50 仏典にみられる珊瑚: 庄司史生 (立正大学)
3:50〜4:00休憩
4:00〜4:10 歌劇『サトコ』(リムスキー・コルサコフ)より「インドの歌」: 中村初惠
4:10〜5:30 パネルディスカッションモデレーター: 秋道智彌(富士山世界遺産センター)