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about のバックアップ(No.1)


研究室の概要

 衛星情報学・情報教育研究室では人工衛星などに搭載した観測装置から様々な情報を得る技術、いわゆるリモートセンシングと、これらを解析するための手段の一つである地理情報システム(GIS)の操作技術を修得することで、様々な環境動態の解析とその要因に対して適切な分析を行うことができる人材の育成を目指しています。

研究課題

衛星情報学・情報教育研究室において現在進行している研究課題の一例を記します。

1.都市域の温度分布の抽出とその要因の解析

 都市化に伴う市街地の拡大は郊外と比べて都市域の気温が上昇する現象、いわゆるヒートアイランド現象を引き起こす大きな要因となります。本研究室では、このヒートアイランド現象の実態を把握する方法としてリモートセンシングによって推定することができる地表面温度を活用しています。さらに地理情報システムを用いてヒートアイランド現象の発生要因を地図化し、それらが都市域の温度の形成にどのような影響を与えているか解析も行なっています。

2.水害脆弱地域の推定

 水害脆弱地域を知る方法として,土地分類基本調査の情報や土地利用の情報を利用する方法があります。本研究室では既にデジタル化されている情報のみならず、旧版地図のような紙地図としてのみ存在しているようなものも収集・デジタル化を行い、地理情報システムを用いて「水害脆弱地域はどこに分布しているのか」「水害脆弱地域にはどの程度の災害弱者がいるのか」といったことを探っていきます。

3.干潟環境の調査

 千葉県習志野市にある谷津干潟は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」に登録されている貴重な干潟として知られていますが、近年ではアオサ類の異常増殖(グリーンタイド)が発生しており、これによる生態系機能の低下が懸念されています。本研究室では、簡易空撮気球や高空間分解能衛星を活用してアオサ類の分布が一年を通じてどのように変化しているのかを調べ、その要因について多角的な視点から検討を行なっています。