圃場管理230514

熊谷市小江川小堤沼の農福連携圃場(立正大学谷津田イノベーション研究会(会長 後藤真太郎教授(環境情報学分野))運営)の田植え前の土づくりが始まってます。今年から完全に無農薬無化学肥料で行いますので、田植え前は土壌微生物の餌になる稲わらで有機物を作り、稲が根を張る作土層を「ふわふわの土」にして、多孔質状態を作り、土壌微生物の棲家になるようにします。

尚、この圃場は、昨年度、日本農業遺産に選定された「比企丘陵の天水による谷津沼農業システム」に準拠しているものです。

今回は、ドローンで上空から3D画像を作り、平坦であるかどうか計測し、作土層が20-30cmになっているかどう確認しました。赤色の部分は、昨年度は、稲刈りの直前まで水がついて、雑草にやられた場所であり、農家さんと一緒にドローン計測データ(写真)で対策を練る作業を行いました。

この圃場は、土壌微生物多様性・活性値(横山和成特任教授(環境情報学分野)開発、国際特許取得)が高く、圃場・ため池の化学分析・土壌分析・水質分析・稲の元素分析を経て、ため池の水だけで稲が生育する場所であることは、博士後期課程2年の佐藤響平君(環境情報学分野、後藤研)の研究で明らかにしており、今年度、実際の圃場管理に適用する事になっております。